ドメイン名はどうやって決める?

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はじめに

ドメイン名を決めるとき、多くの人が少し迷ってしまうものです。
特に、ビジネスを始めるために新しいウェブサイトを立ち上げる際には、そのドメイン名がブランドイメージに大きく関わるため、慎重になるべきですし、慎重になってしまうものです。

しかし、いくつかのポイントに注意すれば、よりスムーズにドメイン名を決めることができます。
この記事では、そんなドメイン名の選び方やコツについて、分かりやすく解説していきます。

ブランドを反映する名前を選ぶ

まず、ドメイン名は自分のブランドやビジネスを象徴するものであるべきです。
これが最も重要なポイントであり、一番頭を悩ませる部分です。
特にオンラインビジネスの場合では、ドメイン名はユーザーが最初に目にするものであり、その名前が多角的に見て印象的かどうかが成功に大きく影響します。

ブランド名がすでに決まっている場合、まずはその名前をそのままドメインに使うことを検討してみましょう。
たとえば、弊社が運営している超格安WEB制作サービス「サクスピ」のドメイン名はsaku-spe.comです。
このように会社名やサービス名、商品名がドメインに含まれていると、ユーザーは簡単にビジネスを連想しやすくなります。

また、覚えやすく、口頭で伝えたときにも誤解されにくい名前を選ぶことが理想です。英語のスペルが分かりづらいものや、長すぎる名前は避けましょう。(sakutto-speedy.comなんてパット見は覚えやすそうですが、明日にはスペルなんて忘れているはず笑)

もし、ブランド名が一般的な名前で、すでに多くのドメインが取得されている場合は、少し創造力を働かせる必要があります。
ブランド名にユニークな要素や略称を加えることで、他の競合とは違ったインパクトのあるドメイン名を作ることができます。

簡潔で覚えやすい名前を目指す

ドメイン名を決める際のもう一つの重要なポイントは、「短く、覚えやすい」名前を選ぶことです。
短いドメイン名は入力しやすく、URLをシェアする際にも便利です。
例えば、FacebookやTwitterのように短く、簡潔な名前は誰でも一度聞いただけで覚えやすいです。

ただし、短すぎる名前はすでに取得されている可能性が高いため、無理に短くするよりは、分かりやすく覚えやすい名前を選ぶことが大切です。

また、長い名前だとSEO(検索エンジン最適化)の観点で不利になる場合があるため、適度な長さに抑えることが理想です。
明確に「◯文字以上だとSEOで不利になる」というものはありませんが、目安としては5〜10文字程度に抑えられればGoodです。

キーワードを含める

ドメイン名に関連するキーワードを含めることも一つの方法です。特にSEOを重視する場合、ビジネスやサービスに関連したキーワードを含めることで、検索エンジンでの表示順位を上げることができます。

例えば、あなたが写真撮影のサービスを提供している場合、”photography” や “photo” などのキーワードをドメインに含めることが有効です。これにより、検索ユーザーが写真関連のサービスを探しているときに、あなたのウェブサイトが見つかりやすくなります。

ただし、キーワードを無理に詰め込みすぎると、ドメイン名が不自然に感じられたり、覚えにくくなってしまうこともあります。そのため、バランスを保ちながら、適切なキーワードを取り入れるようにしましょう。

ドメイン拡張子(トップレベルドメイン)を選ぶ

ドメイン名には「.com」や「.net」などの拡張子が必ず付いてきますが、この拡張子をトップレベルドメインと呼ばれたりもします。
拡張子の選び方も非常に重要で、それぞれに意味があり、見当違いの拡張子を選んでしまうとSEOに悪い影響が出る場合もあります。

以下に主要なドメイン拡張子をまとめたので、1つずつ見てみましょう。

.com

当サイトでも使っている.comは世界中のホームページで一番使われているドメインです。
comの語源はCommercial(商用の)であり、ビジネス用のホームページでは1番候補に上がりやすい拡張子です。
中にはcomをcommon(一般)と勘違いしている人もいますが、現在ではCommercialという括りに囚われず、個人のブログサイトなどビジネスという枠を飛び越えて使われています。

.comのメリットはビジネスに縛られない汎用性の高さです。
逆にデメリットとしては人気が高くて短いドメイン名では.comが取得されている可能性が非常に高いということと、プレミアムドメインと呼ばれる高額ドメインに強制的に切り替わる可能性があるということです。

.co.jp

.co.jpは日本で活動する法人格であることを表す特殊なドメインです。
他のドメイン拡張子は簡単に取得できますが、.co.jpだけは取得時に登記簿謄本の情報などが必要になります。
逆を言えば、.co.jpのホームページは日本に存在する企業という証であり、信用度が非常に高いです。

ただし、.co.jpは基本的に他のドメイン拡張子と比べて費用が高い傾向にあります。
ドメインを取得するサービス(お名前.comムームードメイン等)によって多少の差はありますが7,000円程度は毎年かかるので、創業したてなど少しでもコストカットをしたいという場合は.comか、次の.jpをお勧めてしています。

.jp

.jpは国コードドメインの日本版で、中国なら.cn、アメリカなら.enなど、各国を表す国コードが使われています。
グローバル企業では多言語対応するため、それぞれの言語で作られたホームページを国コードドメインで公開していることもあります。
.jpは企業よりも個人事業主のホームページやブログサイトで使われていることが多いですが、.co.jpの価格で悩む場合の次案として候補に入れておくと良いです。
.jpは世界的に見ても信用度の高いドメインですので、上記の理由からも.com、.co.jpについで人気の高いドメインとなっています。

.net

.netは名前の通り、ネットワーク(Network)の意味で、IT関係のドメインとして人気があります。
日本国内のホームページでもよく見かけるドメインの1つですが、世界の登録数は.ccomに次ぐ第2位とかなりの数を誇っています。

.biz

.bizはビジネス(Bisiness)の意味で、もともと英語のスラングであるbizを採用しています。
このドメインは名前の通り、ビジネス(商用利)のドメインとして使われる傾向があります。
ただし日本では前述のドメインが人気なため.bizを採用しているホームページはあまり多くありませんが、.comなどのドメイン拡張子に空きがない場合に選ばれる軽回向があります。

すでにドメインが取得されていた場合など

希望していたドメイン名と拡張子の組み合わせが既に取得されている場合や、地域に特化したビジネスを展開している場合は、「.net」や「.jp」、「.org」などの他の拡張子を選ぶことも考えられます。
これらの拡張子でも十分に信頼性を保ちながら、特定の市場やコミュニティに焦点を当てることができます。

さらに、最近では「.shop」や「.tech」、「.design」など、特定の業界や目的に特化した拡張子も増えています。これらを利用することで、より個性的なドメイン名を作り出すことが可能です。

重複や商標に注意

ドメイン名を決定する際には、他のビジネスや商標と重複しないように注意が必要です。
特に、既に商標登録されている名前を使用してしまうと、後から法的な問題に発展する可能性があります。
どうしても同じ名前を使いたい場合は、事前にその会社へ事情などを説明して相談しましょう。

ドメイン名を思いついたら、まずは商標データベースやドメイン検索ツールで既に取得されていないか確認します。
また、SNSのアカウント名とも一致するかを確認することも大切です。
すべての情報発信媒体で一貫したブランド名を使うことで、オンライン上での企業やブランドの認知度を強めることができます。

国際的な視点を持つ

もし、将来的に海外展開を視野に入れているのであれば、ドメイン名の国際的な意味や発音も考慮することが必要です。
ある言語では問題ない名前でも、別の国ではネガティブな意味を持っていたり、発音しにくいことがあります。
国際的な視点でドメイン名を選ぶことで、グローバルに通用するブランドを作り上げることができます。

例えば、日本でのビジネス展開を想定している場合は、アルファベットのドメインだけでなく、ひらがなやカタカナを使った日本語のドメインも検討する価値があります。日本語ドメインはまだ普及が進んでいないため、競争が少なく、ブランドを強調する手段として利用できるでしょう。

ドメインの可用性をチェック

理想のドメイン名を決めたら、実際にそのドメインが利用可能かどうかを確認しましょう。
人気のあるドメインはすでに取得されていることが多いので、命名には多少の工夫が必要です。
例えば、ブランド名に地域名を加える、単語の順番を入れ替える、または略語を使うなどして、既に取得されているドメインと区別することができます。

複数のドメイン検索ツールを利用して、候補となるドメイン名が取得可能かどうかを確認してみてください。
また、取得したいドメインが既に使われている場合、そのドメインを売りに出しているケースもあるので、場合によっては購入を検討することもできます。

まとめ

ドメイン名を決めるプロセスは、単純に「空いている名前を見つける」というだけではなく、ブランド戦略やSEO、将来のビジネス展開を見据えた慎重な選択が必要です。ブランドを反映する名前を選びつつ、覚えやすく、タイピングしやすいものにすることが成功のカギです。

加えて、ドメインの拡張子や国際的な視点も考慮に入れ、既存の商標や競合に注意しながら、最適なドメイン名を選びましょう。
ドメイン名はビジネスの顔となる重要な要素ですので、しっかりと時間をかけて検討してください。

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